元 ハイスペック()ぼっちの回顧録

かつてハイスペック()ぼっちを自称していた文系大学生のブログです。「常に観測者でありたい」

懲戒権についての雑感

どうも。お久しぶりです。

始めた頃は週1で更新とか書いていた気がするけど、最早月1にできるかすら怪しい。最近はすっかり存在を忘れてたし。

 

それはさておき、『コードギアス 復活のルルーシュ』観てきました!

終わり方は無難な感じでしたが、良かったと思う。何より、C. C. が可愛い。それだけでも観る価値があるというものです。

シャーリー出てきて「何で生きてるんだよ!?」と思いましたが、彼女劇場版だと死んでないんですね。

コードギアスもこれで一区切りという感じですが、未だに反逆のルルーシュほど引き込みが強いアニメには出会えていません。続きが気になりすぎて、2日ぐらいで一気見した記憶がある。各話30分弱の使い方が上手かったんだろうなあ。

 

 

 

それでは本題に。長文を書く気力が無いので、今回は少し前に話題になった民法822条の話です。

民法822条

親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。

懲戒権の規定ですね。虐待事件が起きる度にテレビとかで取り上げられている気がするから、存在ぐらいは知っている人も多いと思う。司法試験的には超どうでもいい条文ですが、削除しようとする動きも出ている話題の条文です。

僕としては正直あろうがなかろうがどっちでもいいじゃん、と思っていますが、どちらか選べと言われれば削除派なので、それについていくつか思うことを。

リサーチ等は殆どしていないので、正確性については保証できません。読む場合、いつも通り適当に読んでいただければ幸いです。

 

 

まず、この条文が問題になっているのは、懲戒権が児童虐待を正当化する理由として使われていることです。*1

それ故に削除すべきだと主張する人々がいる一方で、削除反対派は懲戒権の規定が無くなることで親がきちんと躾をできなくなるのではないかと憂慮しています。多分。

まず、ここで言いたいことが一つ。

民法822条が削除されたからと言って、親権者による懲戒が禁止されるわけではない。

つまり、「法律に書いていない=禁止」ではないと言うことです。

こんなの当たり前のことです。法律にしてよいと書いてあること以外してはいけないのなら、多分人間は呼吸することすら許されず死ぬしかありません。死んでいいとも書いてないからそれもダメか。

 

因みに、読めば分かると思いますが、現行法でも懲戒権が認められているのは親権者だけです。

暇なおじさんが近所のガキを懲戒していいとは書いてありません。前述の論理でいけば、してはいけないとも書いてないけれど。

つまり、民法822条の規定が無くなって困る(かもしれない)のは、一次的には親権者と他人の子供の躾について憂う一部の意識が高い人々だけです。勿論、なんでもかんでもやり放題の悪ガキが溢れたら、困る人間は他にもたくさんいますが。

 

もうこれで答えは出ていると思いますが、一応続きも書いておきます。

懲戒権の規定が削除されたところで懲戒が禁止されるわけではないとしましょう。とはいえ、明文による保証が無くなることで不安になって子供を躾け*2られなくなる人がいるのかもしれません。違法行為をしてしまうかもしれないと恐れて消極的になってしまう人がいるのかもしれません。

でも、考えてほしい。

子供を「躾ける」時に民法822条の懲戒権について考えたりするだろうか。

これは虐待に限ったことではありません。子育ての場面で、悪いことをした子供を叱る時、親は声をあげる前に民法822条に思いを寄せたりはしないでしょう。「民法822条に懲戒権が規定されているから、この子を叱っても大丈夫だ」なんて思ったりはしないはずです。というか、いちいちそんなことを考えている人間がいたらそれはそれで怖い。

多分、多くの人が親としての当然の権利として「子供を躾ける権利」を観念しているはずです。そこに法的根拠があるかなんて考えちゃいないでしょう。そもそも、存在を知っているかどうかすら怪しいと思う。

つまり、この規定があろうがなかろうが親の行動に大差はない(はず)!

 

もう一つの問題に触れておきましょう。

削除反対派の中には、こんなことを言う人がいるかもしれません。

民法822条の規定が無いと、裁判で懲戒権を主張できない!」

そんな人にはこう訊きたい。

誰が貴方を訴えるんだよ?

民事ではまずいないでしょう。せいぜい祖父母とか?

刑事の場合、民法822条があろうがなかろうが関係無いでしょう。いくら親が「子供の為を思って躾けただけだ!」と言ったところで、虐待と認定されればそれは犯罪です。そして、その線引きは同条があるかどうかで変わったりはしない(はず)。その行いが本当に躾の範囲に収まるものであるならば、その主張は民法822条が無くたって通るでしょう。

裁判外でも、民法822条を根拠に懲戒権を主張する場面なんてのは無いはずです。懲戒権の規定が削除された場合、子供や教師が「(民法から懲戒権の規定は消えたから、)今のは虐待だぞ!」とか言ったりするんでしょうか。

 

 

最後にまとめ。

大事なのは、(当然ですが)懲戒権が規定されているからと言って虐待が許されるわけではないということです。そして、躾と虐待の境界は、懲戒権規定の有無で変化したりはしない。

躾は、親の良識の上に成り立つものです。少しでも「虐待に当たるかもしれない」と思うのなら、それは止めておくべきでしょう。

*1:色々正確性に欠ける表現ですがニュアンス重視で。

*2:異論はあるかもしれませんが、面倒なのでここでは懲戒≒躾としてしまいます。